巷でよく聞く「自由な働き方」
そのハウツーを言語化した働き方について説いた1冊
組織にいながら、自由に働く。/仲山進也著書
①読んだきっかけ
会社の先輩に勧められた1冊
その先輩の知識量やスキル面を尊敬しており、その方が勧めた本ならばと購読することに。
②要役
楽天の正社員ながら、自社経営やプロ契約をしている仲山氏著書の本。働き方について加減乗除に基づいて説明している。
1.加
①フロー状態の確認(能力×挑戦)で現在地が確認できる。
不安=能力低くて挑戦が高い
退屈=能力が高くて挑戦が低い
その間が夢中(フロー状態)になっている状況。(この図を使って面談すると有効的に話ができる)
*チューニングが重要。高すぎる挑戦は燃え尽きてしまう。基本的には能力を高めることに集中。
②仕事上の作業
仕事が難しければまず難易度を落とすなり工夫をする。
今の仕事の中で「好みでない作業」と「好みの作業」に分けて、好みでない作業を減らして、好みの作業に置き換えていくと良い
→プロセスの伴う作業自体が「好みの作業」となると仕事が楽しくなる。
→「好みでない作業」は深掘りしてみるべし。
③働く意味
楽しさ・社会的意義・成長可能性が揃うと仕事が楽しくなる
社会的意義は「他者との関係において価値がある」くらいの理解で良い
Tips
やりたいことがわからない問題とあるが、それは目標達成型の人で、流れに任せて進むタイプの展開型もいる。「今ここ」を夢中でやって「加」のステージを楽しむべき。
2.減
①加で身につけたものから、
1.やりたい2.得意3.喜ばれる
この3つが揃っていないものを捨てていく。
*自由に働く=自分ごととして働く
→他人に理由がある仕事は捨てる
②組織内の問題
働かないおじさんが多い理由は、昇格して仕事が楽しい人は外に出てしまい残った人は退屈ゾーンの人だから
ルールの作り方には「正解一択型」と「OBライン型(NG以外はOK)」があり、組織内は正解一択型で遊びの余地をなくしてることが多い。
3.乗
①タンポポの綿毛理論
1.メインの軸で突き抜ける
2.突き抜けてから他の軸を広げるとシナジーが生まれる
②展開型の7つの作法
1.夢中ゾーンのキープを目指しつつ違和感を見逃さない
2.普段から好みの情報を発信する
3.信頼する人からの頼まれごとは「はい」か「イエス」
4.趣味の分野にしがみつかない
5.流れの意味を考える
6.迷ったら正しいよりワクワクする方を選ぶ
7.収支を合わせる(やった甲斐があったと思える状態にする)
4.除
会社で出世していくと「中央」へ近づいていく。しかし、新しいアイデアはお客さんと接していることで生まれるもの。(「際」にいた方が良い)
③感想
「自由な働き方」という言葉はよく聞くが、本書はそれを精神論や独立礼賛で終わらせず、組織の中で再現可能な形にまで言語化している点が非常に印象的。
いきなり自由を求めるのではなく、順序立てて自由度を高めていく設計になっていること。
• 「加」で夢中になれる状態を作り
• 「減」で他人軸の仕事を削ぎ落とし
• 「乗」でシナジーを生み
• 「除」で中央から距離を取り、価値が生まれる「際」に立つ
という流れは、会社員として働く現実と矛盾せず、むしろ組織にいるからこそ実践できる戦略だと感じた。
また、「やりたいことが分からない=ダメ」ではなく、
展開型という考え方を提示してくれた点は、
将来に漠然とした不安を抱える人にとって大きな救いになる。
「自由に働く」とは、
好き勝手やることではなく、
自分の判断で選び、責任を持てる状態を増やしていくことなのだと腹落ちした1冊だった。
④おすすめできる人
・会社員として働きながら、違和感を感じている人
・「自由な働き方」に憧れはあるが、独立は現実的でない人
・やりたいことが分からず、焦りを感じている人
・若手〜中堅社員で、キャリアの主導権を取り戻したい人
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